古民家の改修をしていますと、時として当時の文化に触れることがあります。
壁紙をはがして出てきたのは、昭和18年8月4日の毎日新聞です。
日本軍の勝利に次ぐ勝利と言う記事が至る所にありますが、実際の歴史を見ますと
前年の6月にミッドウェー海戦で主力空母を4隻失い、2月にガダルカナル島玉砕、
4月に山本五十六元帥戦死、10月からは学徒出陣壮行会が行われています。
新聞記事と実際の歴史の格差に驚かされます。
しかし、事実として愛する家族の為に両親や子供、あるいは妻や恋人と別れて戦地にて
多くの日本人が命を落としたと言う事実があります。
そうした歴史の事実があり、今こうして仕事が出来るのもそうした犠牲の上に成り立っている
事を感じ、感謝の心を持って仕事に従事しなければと思います。
そんな大切な事を今日の古民家から出てきた新聞から学びました。